絶滅のおそれのある野生動植物種の保存に関する法律
 ベッコウトンボは「絶滅のおそれのある野生動植物種の保存に関する法律」で国内希少野生動植物種に指定されています。
 この法律は野生動植物が,生態系の重要な構成要素であるだけでなく,自然環境の重要な一部として人類の豊かな生活に欠かすことのできないものであることにかんがみ,絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存を図ることにより良好な自然環境を保全し,もって現在及び将来の国民の健康で文化的な生活の確保に寄与すること(法1条)を目的としてつくられました。
 この法律の特徴
● 禁止事項
   指定種の本体は勿論、体の一部や卵を捕獲・   譲渡・譲受・飼育・販売目的の陳列
● 厳しい罰則規
   最高で懲役1年又は罰金100万円
● 生息地指定
   保護のために生息地を指定する事が出来る。
どんな生物が指定種になっているか知りたい方は
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 ほとんどの動物は上記のように卵の譲渡や譲受を禁止していますが、ベッコウトンボに限っては規制されていません。ただし、卵を採る為にベッコウトンボを捕まえる行為は違反になりますから現実に卵を採る事は出来ないわけです。
 さて、生息地指定ですが指定種の生息地なら何処でも指定を受けられるかというとそう簡単にはいきません。
 当然のことながら、生息地の指定を受けると指定地では人々の行為に様々な制限が加えられます。
 土地の所有者が公共団体であれば大きな問題はありませんが、個人や企業の場合は財産権を奪う事になるので簡単には指定できません。
 それでは買い取ればいいではないという議論になるのですが、環境省の方針として原生自然に近い状態の土地であれば買い取りは可能だが、常に人手による維持が必要な土地は買たくないのです。
 人間の生存活動が野生生物を必要以上に圧迫している事への反省と人も生態系の構成要素の一つであると認識した上でこの法律は生まれたはずです。
 ならば、人間の活動域と野生生物の活動域の接点である里山の維持環境を無視するわけにはいかないでしょう